リンパ節腫脹

首が腫れる・しこり から考えられる病気

首にしこりがある・リンパが腫れている気がする体重の10%にあたる重さのある頭を、首は常に支えてくれています。脳から全身に広がる主要な神経、血管が集まっている首は、言うまでもなく、非常に重要な役割を果たしています。
その首に現れる症状として多いのが、腫れやしこりです。これらの症状を引き起こす病気としては、以下のようなものが挙げられます。

首が腫れる・しこりがある場合

・リンパ節炎、伝染性単核球症、悪性リンパ腫、転移性リンパ節などのリンパ節腫脹
・頸部アテローム
・頸部嚢胞 など

のどぼとけのあたりが腫れている場合

・頸部嚢胞(正中頸嚢胞)
・甲状腺腫瘍 など

 

リンパ節腫脹について

リンパ節腫脹とは、首のリンパ節の腫れを指します。この腫れは、炎症や腫瘍によって引き起こされます。

炎症を原因とするもの

・リンパ節炎
・伝染性単核球症
・亜急性壊死性リンパ節炎 など

急な首の腫れ、痛み、発熱などの症状があります。
消炎鎮痛剤、抗生物質などで治療します。

腫瘍を原因とするもの

・悪性リンパ腫
・がんの転移性リンパ節

腫れは、比較的ゆっくり進行します。
疾患に応じた治療が必要になります。
※提携する専門の医療機関をご紹介いたします。

 

リンパ節腫脹の原因

急性リンパ節炎

リンパの腫れで一番多い「リンパ節炎」

ウイルスや細菌のリンパ節への感染を原因とします。急性咽頭炎、扁桃炎、虫歯などから波及して感染するケースがよく見られます。
直径1センチほどの腫れが生じ、押したときに痛みを伴います。慢性化すると押したときの痛みは和らぐものの、首の腫れが数カ月続きます。
原因疾患の治療により、症状も軽減していきます。

若い女性に多い「亜急性壊死性リンパ節炎」

特に若い女性に見られるリンパ節炎です。
首のリンパ節の腫れの他、長く続く微熱を伴います。
症状がひどい場合は、ステロイドの内服を行います。

熱・のどの痛みも併発する「伝染性単核球症」

EBウイルスによる唾液を介した感染を原因とするのが、伝染性単核球症です。
リンパ節の腫れの他、高熱、強いのどの痛みを伴います。
血液検査にて、EBウイルスの抗体価を調べることで診断が可能です。

発熱・倦怠感・体重減少などを併発する「悪性リンパ腫」

血液細胞に由来するがんで、白血球の中のリンパ球ががん化した病気です。
リンパ節の腫れの他、発熱、倦怠感、体重減少などの症状が見られます。
化学療法や放射線療法が行われます。

硬いしこりが特徴の「転移性リンパ節」

がんが首のリンパ節へと転移したものです。硬いしこりが生じます。
手術、化学療法、放射線療法の適応となりますが、がんのタイプにより治療が異なります。

 

首のリンパ節の腫れ・よくある質問

首のリンパ節の腫れ・よくある質問

首のリンパ節が腫れているようです。何かの病気でしょうか?

多くの場合、それほど心配する必要はありません。ただし、病気を原因としていることもありますので、必ず、医師による診断を受けるようにしましょう。
考えられる病気としては、リンパ節炎、反応性リンパ節腫脹、悪性リンパ腫、がんの転移、甲状腺疾患などが挙げられます。

扁桃腺と首のリンパ節が頻繁に腫れます。手術をした方がいいのでしょうか?

扁桃腺が年に3回以上腫れ、高熱と激しい痛みを伴う場合には、慢性扁桃炎の可能性が高いと言えます。
学業や仕事に支障があるようでしたら、扁桃腺を摘出する手術をおすすめします。通常約1週間の入院が必要であり、手術は全身麻酔下で行われます。

首の片側が腫れています。押すと少し痛いです。病院で診てもらうべきでしょうか?

お伺いする症状からは、リンパ節炎、甲状腺疾患などが考えられます。
超音波検査で詳しく診ることができますので、一度ご相談ください。他の医療機関でも構いませんので、少しでもご不安があるならば必ず受診してください。

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